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【初心者向け】クレステッドゲッコーまるっと飼育ガイド

鮮やかな黄色のクレステッドゲッコーが木の上で休んでいる様子。正面を見つめる大きな目が印象的。

「クレステッドゲッコーって飼いやすいって聞くけど、実際どうなの?」
そんな疑問を持つ方のために、我が家で30匹以上のヤモリと暮らしている経験から、
初心者さん向けにまるっと飼育ポイントをまとめました!

これからクレスを迎えたい人も、飼い始めたばかりの人も、ぜひ参考にしてみてください。

目次

クレステッドゲッコーってどんな生き物?

クレステッドゲッコーの特徴を図解したイラスト。瞼がない目、クレスト、モチモチの体、張り付く指先、しっぽなどをラベル付きで紹介。

クレステッドゲッコー、通称「クレス」は、木の上で生活する樹上性ヤモリ
大きな目と長いしっぽ、そして「まつげ」に見える突起が特徴です。

おとなしい性格の子が多いですが、ジャンプが得意で、思わぬタイミングでピョーン!と飛びます。
人によく慣れる子も多く、ハンドリング(手乗り)も楽しめますよ。

指に乗った2匹のクレステッドゲッコー。人懐っこい性格が伝わる一枚。
わが家の初代クレス、「竹千代」と「牛若丸」です。
(まだベビーの頃なので、サイズは小さめ。)
指に乗るクレステッドゲッコーと、ジャンプして飛びかかろうとするもう1匹。タイミングばっちりの一枚。
思わぬタイミングでピョーン!

昼間はじっと、夜に活動

クレスは夜行性なので、昼間はじーっと休んでいて、夜になると活動開始。
ごはんも夜に食べるのが基本です。

昼間にじっとしていても「元気ない?」と心配しなくて大丈夫!
夜になるとケージ内をアスレチックのように移動して、楽しそうに動き回ります。

ケージの壁に張り付いたクレステッドゲッコー。夜行性で壁面をよく移動する。
開脚がすごいクレステッドゲッコー。

🦎 ちょい知識
クレステッドゲッコーのしっぽは、一度切れてしまうと再生しません
驚かせたり、強く触ると「ポロッ」と落ちることがあるので、慎重に扱ってあげましょう。

必要な飼育環境と道具

ケージのサイズと設置場所

クレステッドゲッコー用の飼育ケージのレイアウト例。ガラス製の前開きケージに流木や人工植物を配置し、湿度計と温度計を設置している。
このケージは、30×30×45cmです

クレステッドゲッコーは木の上で生活する樹上性ヤモリなので、
高さのあるケージが向いています。

【おすすめサイズの目安】

  • ベビー:30×30×30cm
  • アダルト:30×30×45cm以上

ケージの素材はガラス製メッシュタイプが主流。
湿度管理がしやすいガラス製が特におすすめです。

また、前開きタイプだとお世話しやすく、飛び出し事故も防げます!

温度と湿度の管理

クレスは熱帯出身。日本の気候と少し違うので、環境を整えるのがとても大事です。

【温度】

  • 昼間:22〜28℃
  • 夜間:20℃を下回らないよう注意(下回る場合はパネルヒーターを使いましょう)

【湿度】

  • 60〜80%が理想
  • 朝晩に霧吹きすると◎

湿度が足りないと脱皮不全の原因になります。
乾燥が気になる時は「加湿器」や「ウェットシェルター」の活用もおすすめ!

登れるレイアウト(流木・葉・シェルターなど)

木の上が大好きなクレスにとって、登れるアイテムは最高の遊び場!

【おすすめアイテム】

  • コルク
  • フェイクグリーン(吸盤付きのもの)
  • 流木やつる系
  • 壁に設置できるシェルター

複雑にレイアウトしてあげると、観察も楽しいし、クレスもごきげんに過ごせます。

霧吹きのノズルの上に乗るクレステッドゲッコー。登れる場所を好む性質がよくわかる。
ノズルの先端も、お気に入りのくつろぎスポット🦎

床材は何を使えばいい?

床材は湿度を保ちやすく、掃除しやすいものを選ぶと良いです。

【おすすめ】

  • キッチンペーパー(初心者・ベビーに最適)
  • ヤシガラ土や爬虫類用の土(自然な見た目)

※小石や砂は、誤飲リスクがあるので基本NG!

清潔な床材で、クレスの健康を守りましょう!

あると便利!飼育に必要な基本アイテム一覧

クレスの飼育には、ケージやレイアウト以外にもいくつかの道具が必要です。
下記は初心者でも揃えておきたい基本セットです!

【必須アイテム一覧】

クレステッドゲッコー飼育に必要な基本アイテム一式の写真。温湿度計、餌皿、ピンセット、霧吹き、消臭スプレー、シェルターなどを並べて紹介。
我が家で実際に使用しているアイテム達。
  • 温湿度計
     温度と湿度の管理は健康に直結!ケージ内に1〜2個設置を。
  • 霧吹き(加圧式が便利)
     毎日の湿度管理と水分補給のために朝晩使用します。
  • 餌皿(小皿 or 壁付けタイプ)
     人工フードを与えるときに使います。軽すぎるとひっくり返るので注意。
  • ピンセット(プラ製 or 竹製が安心)
     虫を与えるときや、汚れの除去にも。金属製は口を傷つける可能性があるのでNG。
  • シェルター(登れるタイプ or 壁付け)
     隠れ家としてだけでなく、脱皮・湿度管理にも役立ちます。
  • 消毒スプレー(爬虫類用)
     ケージの掃除や事故後の処理に。安心成分のものを選びましょう。

【あると便利な補助アイテム】

  • パネルヒーター or 小型暖突(冬場対策)
  • 小型加湿器(乾燥する時期)
  • ライトスタンド(ケージの上に取り付ける用)
  • 観察用LEDライト(夜間観察にも)

ごはんと栄養管理

人工フードと生き餌、どっちがいいの?

クレステッドゲッコーの主食は、人工フード昆虫(生き餌)の2タイプがあります。

【人工フード(完全栄養食)】

  • パウダーを水で溶くだけでOK!
  • 必要な栄養がバランスよく含まれていて、初心者にもおすすめ
  • 商品例:Repashy(レパシー)、Pangea(パンゲア)など

【生き餌(コオロギ、デュビアなど)】

  • 動きがあるので捕食行動が見られる
  • タンパク源として発育期や繁殖時に有効
  • 栄養バランスを整えるには「ダスティング」(カルシウム等の粉をまぶす)が必要

基本は人工フードをメインにし、たまに生き餌でタンパク補強、というスタイルが多いです!

食事の頻度とタイミング

クレスは成長段階によって食事の頻度が変わります。

【給餌の目安】

  • ベビー(〜6ヶ月):毎日〜1日おき
  • ヤング(6ヶ月〜1歳前後):2日に1回
  • アダルト(1歳以降):2〜3日に1回

人工フードは夜の19〜22時ごろに与えると、活動時間とマッチして食いつきが良いです。

フードカップの前で舌を出しているクレステッドゲッコー。人工フードへの食いつきが良い。
ぺろり?

なお、食べ残しは腐敗の原因になるので、翌朝には必ず片付けましょう。

水分補給はどうするの?

クレスは水を皿から飲むこともありますが、主に霧吹きで葉や壁についた水滴を舐めて水分補給します。

【水分補給のコツ】

  • 朝と夜、1日2回の霧吹きが理想
  • 餌皿の近くに小さな水皿を置くのも効果的
  • 脱皮前後は特に湿度と水分補給が大事!

水を飲む姿が見られなくても、ケージ内がしっかり湿っていればOKです!

クレステッドゲッコーとの付き合い方(性格・ふれあい方など)

どんな性格?夜行性って本当?

クレステッドゲッコーはおだやかで臆病な性格が多く、人に慣れやすい種類です。
ただし、夜行性なので昼間はじっとしていることが多く、夜に活発になります。

  • 急に動くとビックリして逃げることも
  • ただし、慣れてくると手や腕の上でじっとしてくれることもあります
  • 鳴くことはほとんどありませんが、まれに「キュー」という小さな声を出す個体も

じっくり観察して性格の違いを見つけるのも楽しみのひとつです!

ふれあい方のコツ

クレスとのスキンシップは無理をせず、少しずつが鉄則です!

【ふれあいのコツ】

  • 昼間は無理に触らず、活動する夜のタイミングがベター
  • 手のひらに乗せる → そっと観察 → ゆっくり戻す
  • 驚かせたり、長時間の拘束はNG(信頼関係が崩れます)

※尻尾を切ってしまう「自切(じせつ)」に注意!
しっぽは一度切れると再生しません(※再生しにくい種類です)

優しく接してあげることで、クレスからも少しずつ心を開いてもらえるはずです。

個体による性格の違いもある?

クレステッドゲッコーには個体ごとにけっこう性格の差があります!

  • 積極的に寄ってくる子
  • マイペースでじっとしている子
  • びびりで触れ合いが苦手な子 など…

「見て楽しむ」スタイルでも十分に魅力的。
無理に触らず、その子の性格に合わせた接し方を見つけていくのが一番です!

よくあるトラブルとその対処法

ごはんを食べない!どうすれば?

クレスが急にごはんを食べなくなると、飼い主としては不安になりますよね。

【考えられる主な原因】

  • 温度・湿度の低下(適温:22〜27℃/湿度:60〜80%)
  • 餌のにおいや種類が合わない
  • 脱皮前やストレスによる一時的な拒食
  • 環境の変化(お迎え直後、レイアウト変更など)

【対処のヒント】

  • 温湿度の見直しを最優先に!
  • 餌をいつもより少しぬるめのお湯で溶くと匂いが立って食いつきUP
  • どうしても食べない場合は、生き餌を1〜2匹与えて刺激を与えるのもアリ

2週間以上食べない/急に痩せた場合は爬虫類に詳しい動物病院へ!

しっぽが取れてしまった!

クレスは強いストレスや驚きによってしっぽを自ら切ってしまうことがあります(自切)。

【自切後のポイント】

  • 血はすぐ止まり、命に関わることはほとんどありません
  • 傷口は清潔に保ち、霧吹きはしばらく控えめに
  • しっぽは再生しない種類なので、そのままの姿で一生を過ごします

しっぽがなくても、クレスの可愛さは変わりません!
むしろ“しっぽなしクレス”は愛嬌があって人気のスタイルですよ。

お迎えの前に知っておきたいこと

クレスを迎える前に心構えを!

クレステッドゲッコーは、初心者でも比較的飼いやすいヤモリですが、
「生き物であること」を忘れてはいけません。

  • 飼育には毎日の温湿度管理・給餌・掃除が必要
  • 寿命は10年近く、長く一緒に過ごすパートナーになります
  • 急な旅行や長期外出には注意が必要(世話の代行者も検討を)

「思ってたのと違う…」と後悔しないように、事前に情報を集めておくのがとても大切です。

どこで買える?価格帯の目安は?

【入手先】

  • 爬虫類専門ショップ(最もおすすめ!)
  • エキゾチックアニマルイベント(レプタイルズショーなど)
  • 一部の大手ペットショップ(要専門知識のある店員さん)

【価格帯】

  • 一般的なモルフ(色、模様):7,000円〜15,000円程度
  • 珍しいモルフ:20,000円以上することも

できれば実物を見て、元気・食欲・性格などを確認してからお迎えしましょう!

はじめてでも楽しめる「見て癒される」暮らし

餌皿の中で眠っているクレステッドゲッコー。気ままで愛らしい姿。
餌皿の中で眠っているクレステッドゲッコー(竹千代)

クレスは昼間はじっとしていて、夜になるとひょこっと出てきて活動します。
そんな姿を静かに見守る暮らしは、とても癒しと奥深さがあります。

  • 手間のかかるペットではないけれど、日々の小さな変化が嬉しい
  • 触れすぎず、距離感を大切にする「やもりライフ」
  • 1匹1匹に個性があり、気づけば名前で呼んでいる…なんてことも

「世話」ではなく、「一緒に暮らす」ことの楽しさを、クレスがきっと教えてくれます。

まとめ

鮮やかな色のクレステッドゲッコー。個体によってカラーや模様が異なる。

クレステッドゲッコーは、飼いやすさと可愛らしさを兼ね備えた人気のヤモリ。
でも、それは「ちゃんと知って、ちゃんと準備した人」にとっての話です。

これから一緒に暮らすために、まずは正しい知識と環境づくりから。
そして、ぜひ「やもりめでる」と一緒に、楽しいクレス生活を始めてみてくださいね!

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