クレステッドゲッコーを飼ってみたい!
そう思って調べてみたものの、「何を揃えればいいのかよくわからない…」と感じていませんか?
クレスはヤモリの中でも比較的飼いやすい種類ですが、最初の準備がしっかりできているかどうかで、飼育のスムーズさやお世話のしやすさが大きく変わってきます。
この記事では、我が家で30匹以上のヤモリを飼育してきた経験をもとに、クレス初心者がまず揃えておきたい飼育グッズを厳選してご紹介します。
「これさえあれば、まずは安心!」というセットを、実際の使用写真やちょいアドバイス付きで解説していきますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
1. ケージ|まずは“住まい”をしっかりと!
クレステッドゲッコーにとって最も重要なのが「住まい」であるケージです。
クレスは地上よりも垂直方向(上へ上へ)に行動するヤモリなので、縦長タイプのケージが適しています。
■ 我が家で使っているおすすめケージ
現在、わが家では主に「グラステラリウム3045)」を使用しています。
- 前開きタイプでお世話しやすい
- 通気性が良く、湿度管理もしやすい
- 標準的な個体サイズにちょうどいい広さ

■ サイズの目安は?
- ベビー(〜8cm):幅30×奥行30×高さ40cm 程度
- 成体(10cm以上):幅30〜45cm×奥行30〜45cm×高さ45〜60cm
※小さすぎるとレイアウトが組みにくく、大きすぎると温度管理が難しくなることも。
■ ケージ選びで失敗しないために
✅ 前開きタイプを選ぼう(上開きはお世話が不便)
クレステッドゲッコーは、上から迫ってくるものに恐怖を感じる本能があります。
野生下では鳥などの捕食者が上から襲ってくるため、上開きタイプのケージはストレスの原因になることも。
そのため、正面から静かに手を入れられる“前開きタイプ”が圧倒的におすすめです。✅ 底がガラス製だと掃除がラク
✅ 扉のロックがしっかりしているかも確認
2. 温湿度管理グッズ|クレスにとって“命の環境”を整える
クレステッドゲッコーにとって、湿度と温度は健康そのものに直結します。
野生ではニューカレドニアの熱帯林に住んでおり、ほどよい湿度と安定した温度がないと体調を崩したり、脱皮不全を起こすことも。
■ 必須アイテム
● 温湿度計
クレスを健康に育てるには、ケージ内の温度と湿度をチェックする習慣がとても大切です。
我が家では、1000円前後のアナログ温湿度計を使用中。ざっくりとした目安を見るには十分で、湿度の変化にも気づきやすいです。
設置場所はケージの中段〜やや低めの安全な位置が安心。
吸盤タイプは落下する可能性もあるので、ヤモリの真上を避けて配置しましょう。
● 霧吹き(加湿アイテム)
クレスにとって湿度は命に関わる要素。特に夜はしっかりと加湿してあげることが大切です。
我が家では最初、100均の霧吹きを使っていましたが、霧が荒すぎてケージがびしょびしょに…
現在は、細かい霧が出せるトリガータイプの霧吹きを使用していて、これがとても快適です!
● 湿度管理のポイント
- 夜(活動期):75〜80%を目安にしっかりミスティング
- 日中(休息期):50〜60%まで自然にドライダウンさせる
- この「高湿⇔乾燥」のサイクルが、脱皮不全やカビ・呼吸器トラブルを防ぎます。
● サーモスタット & ヒーター(冬場)
- 冬の寒さ対策として、パネルヒーター+サーモスタットがあると安心
- 室温が下がる地域では、パネルヒーターでケージ下部をじんわり保温
- サーモスタットは過熱や低温を防ぐ自動制御の要
なお、パネルヒーターの中には温度制御機能が内蔵されており、設定温度以上に加熱されないタイプもあります。
この場合、サーモスタットは「必須ではなく、より安心したい人向けのオプション」と考えてOK!
ヒーターの仕様や設置環境によっては、サーモスタットなしでも十分安定しているケースも多く、我が家もそのスタイルで運用中です。
一方、ヒーティングトップ(ケージ上部用の加温器)にはサーモスタットを併用して、過加熱にならないよう管理しています。
🧊 パネルヒーター設置のポイント
- ケージの下半分~三分の一程度をカバーする配置でOK
- 直接ヤモリが乗れるように底面にヒートスポットを作ると◎
- ケージ全体を温める目的では使わない(※高温リスク)
🦎 ちょい知識|クレスの湿度管理は“日夜のメリハリ”が大事!
夜(活動期)は 75〜80% を目安にしっかり加湿。
日中(休息期)は 50〜60% まで自然に乾燥させる「湿度サイクル」を作ることで、脱皮不全やカビのリスクを防げます。
👉 わが家では朝普通に、夜は多めにミストをかけて調整しています。
● 脱皮不全のサインはここをチェック!
✅ しっぽや足先が白くカサカサしていたら、脱皮不全のサイン!
湿度不足が続くと、尾先や指先が壊死してしまう危険性もあるので注意。
■ おすすめ配置例
アイテム | 位置 |
---|---|
温湿度計 | ケージの中段〜やや低め、安全第一! |
霧吹き | ケージ横に常備。すぐに手に取れる場所に。 |
パネルヒーター | ケージ底の1/3程度をカバーするように設置。 |
給餌グッズ|ピンセットは使い分けがカギ!
● ピンセット
クレステッドゲッコーの給餌に、ピンセットはあると本当に便利なアイテム。
特に人工フードや生き餌(コオロギなど)を扱う際には、距離をとりつつ清潔に扱えるのでおすすめです。
✅ 我が家ではこう使ってる!
- 鉄製ピンセット(細身・先端が鋭め)
→ 掃除用に使用中! 細かいゴミをつまむのにぴったり。
※先端が鋭利なので、給餌に使うとヤモリの口や舌を傷つけるリスクがあります。 - 丸く加工された竹製・プラスチック製など
→ 給餌用に使用。噛まれても安全で、軽くて扱いやすい!
🏅 推しアイテム|小林昆虫さんのピンセット(小)
イベントや通販で入手できる、小林昆虫さんのピンセット(25cm)は、
先端のカーブが絶妙で、エサやり時の角度・握りやすさが抜群!
実際に使用してみて、
👉「コオロギも落とさずつかめる」
👉「挟む力の調整が効きやすくて、柔らかいフードも崩れにくい」
といった安心感があり、手放せない逸品です!
コオロギはともかく、レッドローチのような素早さがカンストしているような相手と戦うときは、個人的には≪必需品≫です!
ただし、通販でも人気が高く、欲しいサイズが売り切れてることも…
(先日はゲコマで小サイズが完売で買えず…🥲)
✅ ピンセット選びのポイント
用途 | おすすめ素材 |
---|---|
給餌 | 竹・プラスチック・樹脂製など(先端が丸く安全) |
掃除 | ステンレス製(精密にゴミを拾える) |
こだわり派 | 小林昆虫さんのピンセットは一見の価値あり! |
ただし、ピンセットに慣れていないクレスの場合、最初は警戒することもあります。
そんな時は、無理にピンセットで与えず、置き餌から始めて少しずつ慣らしていくのがベターです。
とはいえ、小林昆虫さんのピンセットは操作性が非常に高く、給餌時間の短縮にもつながる優れもの。
特に25cmの小サイズは「近すぎず遠すぎず」の絶妙な長さで、人間側の手ブレやミスを抑えて給餌のストレスも軽減できます。
また、ステンレス製なので清潔に保ちやすく、カビやぬめりの心配が少ないのも大きなメリット。
水洗いやアルコール消毒も簡単にできるため、フード汚れが気になる方にもおすすめです。
● 給餌皿&保存容器
✅ レパシー組にはコレ!
我が家では、人工フード(レパシーなど)を与えるクレスたちには、SUDO(スドー)レプタイルフードトレイを愛用中!
磁石で壁面に固定するタイプなので、吸盤タイプのように知らぬ間に落下する心配が少なく、安定感があります。
ただし、アダルト個体など体重がある子は、トレイに乗った拍子にズレる可能性も。
そのため我が家では少し低めの位置に設置して、安全面を確保しています。
ちなみに、100均の小皿でもピッタリはまるという情報を見て試してみたのですが、
レパシーの汚れが落ちにくくて、結局は付属の専用カップに戻りました。
専用カップのほうが洗いやすくて衛生的に保ちやすい印象です。
🧊 レパシーの保存方法について
我が家では、レパシーはもともとの容器のまま冷凍庫で保管しています。
袋タイプよりもしっかり密閉されているため、冷凍保存で湿気や酸化を防ぎやすく、長期保存にも◎
冷凍保存する場合は、使用時にスプーンなどで必要分だけ取り出すようにすると、
水気や結露の混入も防げて安心です。
💡ちなみに、開封後は冷蔵 or 冷凍保存が基本。高温多湿な日本では、
常温放置するとあっという間に風味が落ちてしまうため要注意です!
●サプリ・添加剤(カルシウム/D3など)
クレスの健康維持には、
カルシウムやビタミンD3の添加剤が欠かせません。
我が家では、以下の2種類を使い分けています:
- 近所のショップで購入した カルシウム剤(約880円)
- GEX製のカルシウム+ビタミンD3入りサプリ
✅ 使用のコツ
- 「カルシウムのみ」と「D3入りタイプ」を使い分けるのがおすすめ
→ D3入りは週1程度の使用が目安(※過剰摂取に注意)
💡 ちょい知識🦎
生き餌(コオロギ)にサプリをまぶすときは、
**プラカップ+100均のスプーンタイプのコーヒーマドラー(20本入り)**が超便利!
このマドラー、レパシーの攪拌にも兼用できて、わが家では手放せません。
生き餌(コオロギ)もたまにあげてます!
● レパシーだけじゃ飽きる?クレスの気分転換にも
クレスたちもレパシーだけだと飽きちゃうのか、
生餌を見せるとテンション上がる子もいます。
我が家でも、ときどきコオロギをおやつ的に与えています。
● 栄養のバランスにも◎
人間と同じで、いろんな栄養源を摂れるほうがいいと思っているので、
主食は人工飼料、たまに生餌というスタイルでバランスをとっています。
● 与え方・注意点
- コオロギは深めのプラカップに入れて、
- 100均のマドラー(スプーン)でサプリをすくい、プラカップに入れたコオロギにふりかけてフリフリ!
→ 粉が全体にまぶされて、簡単&ムダなしで便利です◎ - 生体のサイズに合ったコオロギを選ぶのが大事(大きすぎると食べません)
→ コオロギはベビー・SS・S・M・Lなど、いろんなサイズが販売されています。
頭より少し小さいサイズを目安に選ぶと安心!
🦎 ちょい知識コーナー
コオロギのサイズ選びの目安は「ヤモリの頭の大きさ」以内と言われます。
小さすぎても逃げられちゃうし、大きすぎても食べづらいので、様子を見ながら調整を。
おすすめ掃除グッズ
クレスのケージ掃除には、使いやすく安全な道具の選定が重要です。
我が家ではこんなグッズを使い分けています。
✅ ピンセット(鉄製)
掃除専用に1本用意。うんちや汚れた床材のつまみ出しに便利!
※給餌用とは分けて使いましょう。ケガ防止のため生体には使わないよう注意。
✅ ペーパータオル&除菌消臭スプレー
フンやこぼれたごはん跡をふき取るのに便利。
※除菌消臭スプレーは「爬虫類用」のものを選んでます。
✅ 小さめのビニール袋
手元に置いておくと、うんちや汚れたペーパーをすぐポイッと捨てられて便利!
毎回口をキュッと縛って捨てれば、臭いも気になりません。
✅ 使い捨て手袋(必要に応じて)
掃除時の衛生対策に。週末の大掃除のときは装着。
🪣 掃除頻度の目安
- 毎日:うんちやごはんの残りをチェック&軽く清掃
- 週1回:レイアウトの調整・床材の一部交換
- 月1回:ケージ全体の水洗い or 消毒(必要に応じて)
📝 まとめ:まずは気軽に、クレスとの暮らしを楽しんで!
クレステッドゲッコーは、環境さえ整えてあげればとても飼いやすいヤモリです。
この記事で紹介した内容は、我が家のリアルな飼育スタイルをベースにしていますが、
もちろん環境や個体によって向き・不向きはあるはずです。
✅ 最初のステップは「無理しない」こと!
高価なグッズをいきなり揃えるよりも、必要なものから、できる範囲で少しずつ
クレスの個性に合わせて、試行錯誤しながら環境を整えていくのがいちばん!
💬 最後にひとこと(筆者より)
我が家でも最初は右も左もわからず、いろんなグッズや方法を試しました。
今も失敗したり、うまくいかなかったり…それでも、クレスとの暮らしは楽しい!
このガイドが、誰かの「飼ってみようかな?」の背中をちょっとでも押せたら嬉しいです🦎
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